部活動は最高のアクティブラーニング
アクティブラーニングが注目されています。
アクティブラーニングの意味は、
「教員からの一方的な講義で知識を覚えるのではなく
生徒たちが主体的に参加、仲間と深く考えながら
課題を解決する力を養うのが目的。
グループワークやディスカッション、体験学習、調査学習などの
指導・学習方法の総称」です。
従来の講義スタイルは受動的な学習であり
アクティブラーニングは自主的で能動的な学習を促します。
言い方を変えると、講義スタイルはティーチング。
アクティブラーニングはコーチングと言ってもいいかもしれませんね。
で、ここから先は僕の持論ですが、
部活動って最高のアクティブラーニングだと思いませんか?
部活動は自主的に選択して活動するものです。
チームスポーツであれ個人競技であれ、
一つの目標を設定して仲間と一緒に懸命に努力する。
課題や試練は、互いに協力して知恵をしぼり、突破していく。
つまり、部活動はアクティブラーニングの条件を全てクリアしています。
とはいえ、現状の部活動は指導者が主体となって教え込む。
叩き込むティーチングスタイルが主流のように感じます。
指導者は生徒に上手くなってもらいたい。だから 、教えたい。
教えたいという 情熱が行き過ぎると、叩き込みたくなる。
ほぼ強制的に叩き込む。できないやつには叱責してでも叩き込む。。。
ところが、教えれば教えるほど、生徒は学ばなくなります。
自主性を失うと面白くない。面白くないものにはモチベーションが上がらない。
躍起になっているのは指導者だけ。
生徒は、指導者に服従して、とりあえず「はい!」と返事しとけばいい。
3年間の部活動で学んだことは、とりあえずの「はい!」と
指導者の理不尽な情熱につきあう我慢強さだけじゃ、ちょっと寂しいね。
本当は部活動から学ぶことは山ほどあるはずです。
どうしたら目標達成できるのか?
本当に成し遂げたいと思うなら、必然的に自主的な思考が生まれるはずです。
そのためにどんなトレーニングが必要か?
劣勢であればあるほど、知恵と工夫が必要になります。
一人の力だけで達成できないから、話し合い協力するスキルも大切です。
人はトライ&エラーを繰り返して成長するものです。
指導者は、トライする勇気とエラーから学ぶことに、気づきを与えます。
時には、目標を達成できずに挫折することもあるでしょう。
挫折からどう立ち直るか?新たなビジョンをどうやって見つけるか?
これこそが、生きる力を育てる最高の学びになります。
昨今では、中学高校の部活動を学校教育から切り離すという議論もあります。
顧問の先生にあまりに大きな負荷がかかることが原因のようです。
確かにその通りだと思います。一生懸命な先生ほど苦労していますよね。
とはいえ、部活動が大切な教育機会であることも間違いありません。
部活動は最高のアクティブラーニングです。
やはり、学校から切り離すのはもったいないな〜と思うのです。
地域の外部コーチと学校の先生と保護者が協力して存続してほしいな。
勝利至上にいきすぎず、かと言って遊びやレジャーだけでもなく
生きる力を学ぶアクティブラーニングの場として
もう一度、 部活動のあり方をを考えてみませんか?
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