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日露戦争とWBC

昨日、司馬遼太郎作「坂の上の雲」を完読しました。

文庫本にして全8巻、約3000ページにも及ぶ大作でした。

同じ司馬先生の作品「竜馬がゆく」のエンターテイメント性に比べて

「坂の上の雲」は、史実を丹念になぞりながら進めていく

ドキュメンタリー作品のように感じました。

なぜ、日本が日露戦争で勝利したのか?というのが作品のテーマです。

数倍の戦力を持つ強国ロシアに、小さな日本が立ち向かう姿は

誠にアッパレでありました。(決して戦争を美化するわけではありませんが・・・)

当時のロシアは、ヨーロッパ随一の戦力を誇っていました。

海軍はバルチック艦隊を有し、陸軍ではコサック騎兵隊が怖れられていました。

対する日本は、明治維新からわずか20数年の弱小国です。

産業もなく国力は乏しい、国民の血税と借金でなんとか戦費をまかなう有様です。

どうやって勝ったんでしょうね?

まず第一に、国政システムの違いです。

当時のロシアは帝政です。王様が国を治めていました。

対する日本は民主主義が導入され、軍人は国の代表として戦地へ向かいました。

王様のお抱え軍とオールジャパンの闘いです。モチベーションが違いますよね。

次に、教育システムの違いです。

ロシアは帝政ですから、将校は貴族階級から配属されます。

無能であっても家柄が良ければ、軍隊のエリートになれました。

逆に日本には軍学校が設けられ、日本中から優秀な若者が集まりました。

軍人の量ではロシアに負けても、質では完全に日本が勝りました。

最後に、戦略企画力と目標遂行力の差です。

ロシアの将校は、王様の顔色ばかり窺っていました。

さらに、日本なんかに負けるわけがない!という慢心がありました。

日本は、海軍の「東郷平八郎」と陸軍の「乃木希助」が中心となり、

大国を破るための戦略を試行錯誤を重ね立案しました。

小説の主役でもある「秋山兄弟」は、参謀として二人の将軍を支えます。

Photo

私はこの小説を読むにつれ、先の野球WBCの日本を思いました。

野球大国のアメリカ、最強のキューバ、オールメジャーのドミニカ。

小が大を倒すためには、首脳陣の戦略立案(目的)と

実行部隊一丸となった戦術遂行力(実行)で上回るしかありません。

量的な戦力や資本力では勝ち目がありませんから。

日露戦争もWBCも、日本の勝利はチームワークの勝利でした。

相手の弱点を見つけ、全力で一点突破する。弱者の戦略です。

「坂の上の雲」は多くの経営者の愛読書とも言われています。

小さな戦力で勝つこと、これこそが私たちローカル商人のテーマではありませんか。

作品の最後のほうで、ある参謀が「なぜ日本は勝てたのでしょうか?」と

指揮官に尋ねる場面があります。

指揮官は、「6割は運だ」と答えました。

参謀は、「では残りの4割は?」と重ねて聞きました。

指揮官は、「残りの4割も運」と答え、「ただし、最初の6割は本当の運。

残りの4割は人の力で開いた運」と結びました。

人事を尽くして天命を待つ、と言いますが

まさしく、すべをやりつくした時、残りの4割の運が味方するのかもしれません。

「坂の上の雲」は小説として楽しめるだけではなく

ビジネスの指南書としても有用な素晴らしい作品でした。

誰か8巻完読に挑戦してみる人はいませんか?

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コメント

「運」は大事ですねぇ〜。

長文いきまっせ!


『大三村の!「運」良かったぁ〜』のコーナー。

数ヵ月前、通勤途中にスピード違反の取り締まりにあい、パトの後部座席に乗せられました。
すると、警官二人がなんかもめてます。

若手警官が、間違ってデータを消したらしく、

「今回は、厳重注意って事で。」

運、えぇわぁ。


10数年前、日曜日にお姉ちゃんとTSUTAYAに行った時です。

その日は異常に混んでまして、人混みかき分けながら選んでいました。

ま、仲良くオテテつないでですね、えぇ。

「アクションコーナー」から「サスペンスコーナー」に移動した時だったでしょうか、見覚えのある顔が二つ見えました。

なんと、奥様と奥様の妹ではないか!

狭いレンタルショップ、逃げれまへんがな。

オテテつないだまま、真横をすれ違う。

深夜、恐る恐る自宅に帰ったら、電気がついてるではないか。

サスペンスですよ〜。

「遅かったね。」
「えぇsmokinggawk。」
「明日何食べたい?」
「(んっcatface?)カレーでいい。」
「遅いから寝るね。」
「(んっhappy01?)おやすみなさいlovely

気が付いてなかったみたいで。

ごっつ、運えぇわ〜!


しかし、そんな「幸運」も続きまへんな。

『大三村の!「運」悪すぎちゃうん』のコーナー。


これも古い話です。
「ろんぐろんぐたいむあごぅ」ですな。

19時頃、懲りもせずお姉ちゃんと車で移動してました。

信号渋滞する交差点出前、脇道からなかなか通りに出れない車がいました。

誰も譲ってくれない。

「なんてみんな冷たいんだろう。」

思いつつ、私のところまできました。

ジェントル三村は、すぐさま道を譲り、

「あなたって優しいのねheart

アピールしつつ目的地へcar

楽しい時間も一瞬にして過ぎ、家路へ。

「今日はどこ行って来たの?」
「ん?テルと二人で飲んできたよ!」
「う〜ん、テルさんって髪長いのね。」
「…(shocksweat01)。長いよ。」
「ノースリーブ着るんだ。」
「ヤツは変態だからな。」

バレバレです。

その譲った車が奥様の妹、助手席には奥様だったみたいで。

急に具合が悪くなったふりして、体調万全、気分爽快なのに「パブロン」一気飲みして、泣きながら部屋に籠りました。


ごっつ運悪いやん。


まだまだ話は尽きない。

投稿: 運三村 | 2009年7月13日 (月) 21時23分

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